fiddling, writing

へっぽこフィドル弾きceadの落書き帖です。

Since 2008.01.11, Last updated on 2011.06.16

Diggersと呼ばれた、17世紀半ばのイギリスの社会主義的グループをテーマにした歌です。内容からてっきりトラッドだと思っていたのですが、1974年に書かれた新しい曲だと、最近になって知りました。

Diggersはイギリスの清教徒革命期の党派のひとつで、日本語では真性平等派などと訳されます。マイナー党派で、世界史の教科書には出てこなかったような気がしますね。彼らは水平派(Levellers、平等派。こちらは聞き覚えのある人が多いと思います)よりもさらに公平な社会を求め、土地の共同所有、男女の法律・教育上の絶対的平等といった社会主義のさきがけともいえるライフスタイルを提唱しました。水平派とさえも対立したということですので、当時としてはかなり過激な主張だったのでしょう(ただし活動姿勢は穏健で、暴力に訴えることはなかったそうです)。1649年にSurrey州のSt. George Hillsを共有地として開拓しますが、地主と結びついた共和政府の弾圧を受け、1650年5月には彼らのコミュニティは武力をもって一掃されてしまいます。

歌の中ではDiggersの信条、コミュニティの成立から崩壊までが描かれています。

オリジナルはLeon Rosselsonですが、いろいろなミュージシャンにカバーされています。歌うというより語るといった方がしっくりくる曲ですのでいろいろなアレンジがあるようですが、私にとってなじみがあるのはKaran CaseyのアルバムSonglinesに収録されているバージョンです。悲壮感の漂う歌い口と軽快なドラム伴奏のコントラストがいい感じです。えらく中途半端なところでカットされていますが、試聴音源もありますのでよければどうぞ。

楽譜と歌詞はこちらで見つけました。トラッド扱いされていますが、ひょっとするとDiggersの指導者Gerard Winstanleyが作ったLevellers and Diggersと混同されているのかもしれません(歌詞もメロディも完全に別物です)。

音源

The Diggers Song by Dick Gaughan (Handful of Earth)
ギターの弾き語り。音源を探していて気付いたのですが、歌う前にこの歌の背景を熱く語る人が多いみたいです。
参考:Diggers' Song - Chumbawamba at Glastonbury 07
こちらはGerard Winstanley作曲の、いわゆるprotest songとして歌われた方です。

Irish tradの反戦歌です。有名曲だと思いますが、セッションで演奏されるイメージはありません。個人的にはShanachieのオリジナル曲帰ってきたジョニーの元ネタとして記憶しています。

Wikipediaの解説によると、19世紀はじめに作られた歌で、Kandyan Wars(イギリス東インド会社による、スリランカのキャンディ王国に対する侵略戦争)から帰還したアイルランド人兵士を題材にしています。もっとも、メロディはもっと古いもので、起源がはっきりしないようです。

こちらで日本語の訳詞と解説を読むことができます(上野洋子さんのHPより)。

楽譜はThe Sessionから。コメント欄で歌詞も紹介されています。

歌詞の違うバージョンもいろいろあるようですが、有名なのはアメリカ版のWhen Johnny Comes Marching Homeでしょうか。英雄として故郷に凱旋した兵士を祝福する内容で、南北戦争の際、士気を高めるために南北両陣営で歌われたそうです。作詞者のPatrick Gilmoreはアイルランド出身の移民で、北軍の軍楽隊長として活躍しています。

アイルランド出身のPatrick Gilmoreがアイルランド版を知らなかったとは考えにくいでしょう。あえて同じメロディを使ったうえでアイルランド版と正反対に陽気な場面を描いているところに注目すると、英雄となって故郷に錦を飾るのだと気勢をあげる歌というより、なんとしても生きて帰るのだという切実な祈りの込められた歌だと感じます。同じアメリカ人同士で血を流しあっていることも考えると、歌詞とは裏腹に、本当はアメリカ版の方がいっそう悲痛な歌なのかもしれません。

ちなみにアメリカのJohnnyはPatrick Gilmoreの姉(妹?)の婚約者で、北軍の砲兵大尉だったJohn O'Rourkeとのことです。John O'Rourkeは無事復員し、Patrick Gilmoreの義兄(弟?)になっています。

音源

343. Johnny, I Hardly Knew Ye (Traditional Irish)
ギターの弾き語り。訥々とした歌い口がよく合います。
When Johnny Comes Marching Home - U.S. Military Band
Johnny, I Hardly Knew Yeのアメリカ版であるWhen Johnny Comes Marching Home。U.S. Military Academy Bandの演奏。メロディは同じですが、やはり曲調が全く違います。
参考:帰ってきたジョニー
Shanachieのウェブサイト内で一部試聴できます。パーカッションのかっこよさが尋常じゃありません。フィドルの間奏もかなりかっこいいのですが、試聴音源ではフィドルが入った直後で終わってしまっているのが残念です。

なめらかなメロディのslip jigです。歌詞がありそうな感じのタイトルですが、聴いたことがありません。どなたかご存知だったりしないでしょうか?

AltanのアルバムThe Blue Idolで、reelとのセットで収録されているのを聴いて覚えました。他の演奏をほとんど知りませんので、私のイメージはAltanのものがベースです。

Blue Idolではslip jig、reelの順のセットで、トラック名がGweebarra BridgeだったのでてっきりGweebarra Bridgeというタイトルのslip jigだと思っていたのですが、ずいぶんたってからGweebarra Bridgeはreelの方だったと知りました。トラッドは曲名が取り違えられて別名が増える、ということがちょいちょいありますが、そのプロセスを実体験したということで。

The Sessionに収録されているバージョンはこちら。私が覚えたのはちょっと違いまして、こんな感じです(細かいところが間違っているかもしれません)。

軽快に弾いたり、ゆったり弾いたりいろいろなようですが、私はゆっくり、だるそうに弾くのが好みです。私の腕だといまいち雰囲気が出ないのが残念なところですが。

私にとっては数少ないslip jigのレパートリーのひとつで、けっこうお気に入りなのですが、セッション等では聴いたことがありません。気に入った方がいらっしゃったら、ぜひ一緒にどうぞ。

音源

Gil Yslas & Rick May: Comb Your Hair and Curl It
パブでのライブのようです。一弓でずいぶん長く弾いている箇所が多くて驚きました。slip jigってボウイングが整理しにくくて困ったりしませんか? このフィドラーの弾き方は面白いので真似してみます。
Comb Your Hair and Curl It / Missing Jig
Immigrant's Daughterというバンドの演奏です。バンドのメンバーがアップロードしているようです。凝ったアレンジのかっこいい演奏です。
Comb Your Hair & Curl it - Irish Americana Kim Robertson
アイリッシュ・ハープのソロ。アップテンポの、迫力のある演奏です。

タイトルそのまま、Clareのフルート奏者Christy Barry作曲のjigです。フルート奏者が作った曲だからでしょうか、そういえば笛系以外のプレイヤーがセッション等でこの曲を出すのはあまり聴かない・・・ような気がします。

しかし、この曲はフィドル初心者にこそお勧めではないかと思います。フレーズのパターンが少ないので覚えやすいですし、8分音符3つの箇所は全部弓を返してすんなり弾ける音型ですので、jigのボウイング練習にもってこいです。メロディがきれいですから練習してて楽しいですしね。

有名曲の上に、変奏しやすいメロディなので人によっていろいろな弾き方をするようですが、例えばThe Sessionのバージョンはこんなのです。

私はこんな感じで弾いています。Shanachieがslow jigとして弾いているのを覚えたのがベースですが、いろいろなところで聴いたバージョンが混じっています。1回目はAパートのアウフタクトを弾かず、Dからはじめます。拍や小節線をまたいでスラーを付けている箇所は、小節線直前の八分音符を後ろに寄せて、次のフレーズの前打音っぽくしています。テンポはShanachieの影響で、かなりゆったりと弾くのが好みです。

セットを組むときはThe Butlers of Glen Avenueにつなげる(Kevin CrawfordのD Flute Album収録のChristy Barry's Set)のが定番らしく、The Butlers of Glen AvenueはChrity Barry's #2(あるいは単にChristy Barry's)と呼ばれることが多いようです。

セッションで「今の曲は何?」ときかれて、Christy Barry'sと答えたところ、「え? Christy Barry'sは違う曲でしょ?」と言われたこともあります。どっちが正解かというのは野暮。紛らわしいことこの上ないですが、いかにもトラッド・ミュージックらしくていいな、と思います。Christy Barry'sはトラッドではない、というつっこみも野暮です。

音源

Irish tinwhistle - Christy Barry's jigs
ティン・ホイッスルのソロ。
Christy Barrys and Cooleys
Christy Barry's #1、#2, Cooley's、Maid Behind the Barのセット。スプーンズが入っているのはちょっと珍しいかもしれません。演奏している手元が見えないのが残念です。
Whistle tutorial - Christy Barry's Jig Part 3 - Faster
ティン・ホイッスルのオンライン・レッスンの教材です。指の動きがよく分かるので、ティン・ホイッスルの練習にいいかもしれません。

初心者でもたいていの人が知っているであろう、超定番reelです。仲間内ではしばしば、なれなれしく "マクロードさん" と呼ばれています。

Irishの定番曲ではありますが、もともとはScottish。作者はNiel Gowで、オリジナルのタイトルは "Mrs McLeod of Raasay" らしいです。さらに面白いことに、Irishだと普通はGmajorで演奏しますが、Scottish系のプレイヤーはAmajorで、しかもAパートとBパートが逆です。

この曲がアイルランドに渡ったときにキーがGになったのは、たぶんそのほうが演奏が楽だからでしょう。AパートとBパートがひっくり返ったのは、よりドラマチックな方を後ろに回したほうが面白いからか、耳コピーで広まるうちに曲の切れ目を間違えたのか。後者の方がトラッドっぽくて面白いので、どうせならそちらを推したいところです。

アイルランドに渡ったマクロードさんが独身になったのも面白いですね(もっとも、IrishのプレイヤーもMrs McLeod'sと呼ぶこともあります)。

私はIrishバージョンを先に知ったので、やはりそちらの方が収まりがいいように感じます。でも、もしセットの頭に持ってくるなら、いきなりハイテンションではじまるScottishバージョンが面白いですね。キーはGにした方が参加できる人が増えていいと思いますが。

Garrett Barry'sというreelとセットにするのが定番らしいですが、Garrett Barry'sは別名Mister McLeod'sというそうです。根拠はまったくないですが、Garrett Barry'sがもともとのタイトルで、Miss McLeod'sとセットで弾くことが多いのでMister McLeod'sとも呼ばれるようになったのではないか、という気がします。

音源

Lesson 4, Part 4 - "Miss McLeod's Reel"
フィドルのオンラインレッスンの教材として公開されている動画です。4回演奏していますが、奇数回がコード伴奏、偶数回がメロディを演奏してくれます。聴いている側はメロディ、コードを交互に弾けということですね。Part1Part2ではそれぞれメロディ、コードを解説してくれていますので、そちらもどうぞ。なぜかPart3はないようです。
Mrs McLeod of Raasay
こちらもレッスン用の教材ですが、Scottishバージョンです。
Ellylldan - Mrs. MacLeod Of Raasay / Fairy Dance (live radio concert pt.5)
ラジオ・コンサートの様子を撮った動画。Mrs. MacLeod of Raasay(=Miss McLeod's)とFairy Danceのセット。動画に付けられた説明によると、Fairy DanceはNiel Gowの息子のNathanielの作だそうです。

「Irishは好きだけど演奏はしない」というぐらいのライトな人(※)だと、The Corrsの曲と思っていることが多いようですが、れっきとしたトラッド、超定番reelです。

※トラッドという概念を知っているぐらい好きな人は楽器を始めずにはいられまい、という偏見にもとづいています。

独特の跳ね方が美しい、スローテンポの曲です。トラッドではなく、Scottichのコンテンポラリのはずです。

私はDMというものが大嫌いでして、オンラインショップの利用後に送信されてくるDMは一通目であっさり受信解除することにしています。が、ひとつだけどうしても解除できず受信し続けているDMがあります。

私の少年時代にブームになったとある漫画に、渋いおっさんの傭兵が野戦服姿のまま、戦死した部下のためにラメントを演奏するというシーンがありました。楽器はなんとバイオリン。どう考えてもタフな扱いに向かないブツです。子供心に「戦場にバイオリンを持っていくやつなんているかい」と毒づいた私。後に本当にそんなやつがいることを知ってびっくりすることになります。

年中無休・24時間営業の楽器バカと誤解されがちな私ですが、どこにでもいる普通のサラリーマンです。人並みに(むしろ人より?)やる気の波はありまして、忙しさにかまけて練習量が落ちている間にやる気まで落ちてきたり、いつまでたっても上がらない腕前にやさぐれたり、いまいちフィドルに手をのばす気になれないこともままあります。

とはいえ弾かないことには現状維持すらできないわけで、そんなときは脳みそのフィドル野に太い注射針を突き刺して、直接栄養剤を注入してやらないといけません。

私の場合、楽器や演奏者の写真を眺めたり、動画や音源を流しっぱなしにするというのがよく効きまして、いつのまにやらそれなりのコレクションができつつあります。

蒐集の動機は後ろ向きながら、ボリュームが増えてくると人に見せたくなるものでして、Web上で見られるものをぼちぼち紹介してみようと、supplementカテゴリを作ってみました。

やる気が低下しているとき、フィドル的栄養補給にどうぞ。

まずタイトルに目が留まって手を出しました。ケルトの神話・伝承にはまって手当たり次第に本を読みまくっていたのがTradに興味をもったきっかけのひとつですから、ファンタジーの香りのするtuneは大好物です。

スコットランドのフィドラーGordon Gunn作曲、物悲しくも陰気すぎない微妙なラインをついた美しいslow airです。この手の曲は私の大好物です。

このサイトを公開してから、はや3年近くになります。ピンポイントかつマニアックな話題を扱ってるためか、検索キーワードによってはサイトランクがけっこう高くなってるようで、このサイトへのアクセスは検索エンジンからのものがかなりの割合を占めるようになってきています。

これまた "セッションでよく聴くので覚えてみた" シリーズです。個人的には別に好きでもなんでもない曲です。かっこいい曲ではありますが、かっこよく聴こえるように弾くのが難しい曲なので。はい、完全な逆恨みです。

French Canadianのreelです。マニアックな曲じゃないかと思うのですが、なぜか最近よく耳にします。ちょっとかっこいい部分がありまして、セッションで気持ちよさそうに弾いている人がうらやましくて練習してみました。

Cape BretonのフィドラーJerry Hollandによる美しいwaltzです。以前東京のフィドラーとセッションしたときに紹介してもらいました。どうも東京の一部のセッションで流行しているような雰囲気があったので(煮え切らない表現ですみません)、覚えてみました。

かなり陽気なreelです。タイトルにmerryを冠していたり、Sleigh Ride(そり遊び)という別名があったりと、Irishには珍しくタイトルと曲調がばっちりはまっています。

Farewell to Erinは世を忍ぶ仮の姿、その正体はFarewell to Irelandです。

由来のはっきりしない古いメロディにThomas Mooreが詩を付けたairで、日本では "春の日の花と輝く" という邦題でおなじみです。

"マンドラゴラの花" と題された、白々しいまでに爽やかなreelです。いずれHangman'sDog Big and Dog Liettleあたりを覚えてセットを組んでみるのも一興。

スコットランド英語まじりのタイトルのついたアイリッシュ・トラッドという、ちょっと不思議なreelです。なぜ "The Dunmore Maid" ではないのでしょう?

1週間以上アクセスできない状態になってしまっていましたが、なんとか復旧いたしました。

直訳すると "妻を埋葬し、その墓の上で踊った" 。 とんでもない悪妻から解放された喜びの踊りという可能性もありますが、私としてはダンス好きだった妻を偲んで一人ひっそりと踊る老人という絵をとります。

Gallagherはアイルランド系の苗字、frolicは陽気な集まりのことですので、 "Gallagher家のお祭り騒ぎ" ぐらいの意味合いでしょうか。 そのわりにE Dorianの暗い曲調というあたり、なにやら妄想を刺激されるものがあります。

私の職場はオフィス街だか商業地区だか微妙な地域にあります。見上げれば高層ビルが空を切り刻むコンクリート砂漠。どう考えても住むところではないのですが、なぜかかなり大きな公園があるのに最近気づきました。アーチ型の橋の架かった池と噴水を円形劇場のような段々が縁取る、ちょっとお洒落な公園です。

Kevin Burkeのアルバム、If the Cap Fitsで初めて聴いたpolkaです。重音でアクセントをつけたかっこいい演奏で、耳慣れないパターンのフレーズにすっかりやられてしまいました。

極端な話、箱にネックをつけて弦を張って、何かで弦をこすって音を出せばそれはフィドルです。4弦、GDAEで調弦されていれば申し分なし。

有名なShetland tuneですが、元はグリーンランドの曲です。出稼ぎで捕鯨に行ったフィドラーが持ち帰って広まったということです。出稼ぎのお土産が異国の曲というのは、さすがやたらフィドラー率が高いことで有名なShetland。

pochette(kit、dance master fiddle、etc.)は呼び名もいろいろですが、作りもいろいろです。スタンダードが確立されておらず製作者の考えひとつでやりたい放題、というのはニッチな楽器の醍醐味だと思います。ということで、下調べ中などに見つけたネタをご紹介します。気に入ったものがあれば、おひとついかがでしょう?

最近はまっているScottisch reelです。ちょっと中毒性のあるメロディで、えんえん繰り返して弾きたくなります。Scottischがメインの人にとっては超定番曲だそうですが、残念ながらIrishのプレイヤーはあまり知らないようです。

以前から持ち運びが楽な、手ごろのサイズのものはないものかと探していまして、目に留まったものを思わず買ってしまいました。かわいいと、なかなか好評であります。

O'Carolanの処女作とされている曲です。彼の最初のパトロンとなったCounty Leitrimの郷士(squire)George Reynoldsに "指よりも舌を用いるべきだ(might make a better fist of his tongue than his fingers.)" 、つまり演奏よりも詩作・作曲の才能を活かすべきだと助言され、Reynoldsが語って聞かせた当地の伝説を題材として作曲したというエピソードが有名です。

アイリッシュ・トラッドという言葉を知ったばかりの時期にたまたま楽譜を見つけて弾いてみた数曲のうちのひとつです。以前ネタにしたCalliope HouseThe Lark in the Morningなどと同じ時期にチャレンジしたことになりますが、Calliope Houseは訳が分からず投げ出してしまい、The Lark in the Morningは覚えたものの全然jigなリズムではなく、その他の曲も "推して知るべし" なありさまだったことを思うと、レパートリーとしてはこちらがずっと古いことになります。

fiddler clubじゃありません。fiddler crabです。

O'Carolan作曲の美しい曲です。どうも日本ではあまり演奏されていないようですが、アイリッシュ・ハープのプレイヤーには人気があります。

IRISH PUB GALWAYのマスターの紹介で、酒蔵ルネッサンスというイベントで演奏することになりました。GALWAY定例セッションの常連メンバー4人で行ってきます。お暇な方はイベント見物のついでに遊びにいらしてください。

いささか旧聞になってしまいましたが、面白いニュースを見つけました。 "菌類でかもした木材" で作られたバイオリンが、ブラインド・テストでストラディバリウスより高い評価を勝ち取ったのだそうです。

Uistアウター・ヘブリディーズ諸島の、中央部の群島の名前です。ということで、たぶんScottish tuneです。

しゃけ、とれぴち、つぼ。

大阪在住の私ですが、かれこれ9か月以上にわたって東京に出張しています。別にいいんです、身軽な独り身だし、出張手当とか余禄がつくし、一応毎週末大阪に帰ってるし。しかし、2回も出張を延長され、あげくいつ終わるのかも分からない状況になると、いい加減いろいろたまってくるわけです。

ということで、本日、東京出張を利用して国民的 "あれ" を見物に行ってきました。1/1スケール。全高18m。ここまで書けば分る人には分かります。

大森さんのワークショップで教わった勇壮なScottish tuneです。

17~18世紀のアイルランドで活躍した盲目の吟遊詩人Turlough O'Carolanの手になる楽曲で、私が参加している練習会、セッションでは定番曲のひとつです。

Bachands祭りは3曲目にして早くも停滞気味。一休みして全然関係のない曲を。

Bachands祭り第2弾はSt. Anne'sです。人気のあるreelで、私も以前からよく弾いてましたので今さらという感もありますが、なじみがあるのとちょっとだけ違う、でも印象ががらっと変わるバージョンが録音されていたのをきっかけに、再びマイ・ブームが到来しました。

私が参加している練習会やセッションではときどき「○○祭り」と称して、はまっている曲や特定のリズムの曲を力尽きるまで延々弾き続ける遊びが始まります。個人練習でもちょくちょく祭りをやっている人がいますが、私はただいま一人Bachands祭り開催中です。第1弾はAn Dro。

今さらながら、数年前にちょっと話題になった(?)綾鷹KAMONジェネレーターで遊んでみました。

笑うところですので、ひとつよろしく。

がつがつ音を刻んでいくフレーズと、スケールそのままのなめらかなフレーズの入り混じったかっこいいreelです。 "砂利道" というタイトルどおりのイメージですね。Irishの定番tuneですが、もともとはScottishじゃないかという気がします。

polkaと題された'reel'です。まぎらわしい。#1、#2の2曲セットで演奏されることが多いようです。

まずは楽譜をご覧ください。出だしのとこで、CMソングを歌いたくなりませんか?

「犬も歩けば棒に当たる」と言いますが、フィドラーが歩くとフィドルに当たります。油断した拍子にフィドルが1本増えてしまいました。19世紀半ばにドイツで活躍した製作者、Joseph Simonによる1867年の作品——

"朝の雲雀" というタイトルどおり、鳥がさえずるようなフレーズがちりばめられた楽しいjigです。また、曲の由来について面白い物語があります。

タイトルどおり、最初から最後まで明るい、楽しい曲です。MarieさんのつづりはMairi, Mairie、Marie、Mhariなどいろいろ、リズムも人によってpolkaだったりmarchだったりいろいろのようです。

読めそうで読めない、微妙なタイトルのhornpipeです。多分 "ザ・プライド・オブ・ペトラヴォー" ですが、あまり自信がありません。だいたいどこに行っても演奏されている有名な曲ですが、タイトルは "ザ・プライド・オブ・ペト(むにゃむにゃ)" と適当にごまかしている人が多いです(私もです)。別名はEileen Oge。これまた読み方が微妙です。Ogeは "オグ" でいいんでしょうか?

タイトルをなんと読むのかはきかないでください。Mhín Na ToiteanはDonegal英語記事。日本語記事より充実しています)にある街の名前で、タイトルを英訳すると "The Meenatoitean Bull" となります。

イメチェンというのとはちょっと違うんですが、毛の色を変えてみました。実は前々からやってみたかったのですが、周りの反応が怖くてなかなか踏み切れなかったんですよね。特に久々に顔を合わせた方々からえらく注目され、いかにもceadらしいとほめてるんだか呆れてるんだか微妙なコメントをいただきました。まあ、ドン引きされなかったのは何よりです。

ゲール語のタイトルは読み方が分からないものが多くて、フィドル仲間の間では「あれ」とか「T・・・なんとか」とか、婉曲な(?)表現が使われることがよくありますが、Tralee Gaolも読み方不明の代表格です。 "タリー・ジェイル" ではないかという説が有力ですが、詳しい方いらっしゃいませんか?

恥を忍んで白状いたします。わたくし、3年以上の長きにわたって、The Frogging Reelだと思い込んでいました。「カエルがぴょこぴょこ跳ねてるのか。かわいらしいメロディだなあ」などと思っていたのですが、大きな勘違いだったわけです。へっぽこなのはフィドルの腕だけではありませんでした。

Scottishのメロディアスなreelで、お気に入りの曲の1つです。ご当地ではフィドラーに特に好まれているということですが、確かにフィドルだと非常に弾きやすいです。

フィドル・ケースを肩にかけて外出。いつもどおりの休日です。途中で軽く食事を済ませようと、いつも行くカフェに寄りました。

ずいぶん前にワークショップで教わったScottishのreelです。The High、またはThe High Reelというタイトルしか知らなかったのですが、他にもAn Ril Ard、Barney McKenna's High、Dr MacKinnon's、Duffy The Dancer、No. 1、Sandy Duffといった別名があるようです。

12月のワークショップで教わった3曲の1つです。大森さんのワークショップでは8月からずっとフィドル・フェスティバル参加者(プロ)のブログ参加者(アマチュア)のブログ)の演奏曲の練習でしたので、ひさびさの新曲でした。

いつだったかはきれいに忘れてしまいましたが、大森ヒデノリさんのワークショップで教わったjigです。D myxoridian(キーがDのミクソリディア旋法)の曲で、何やら不思議な響きが魅力です。

このところ非トラッドをネタにする比率が高くなってきていますが、Bennachie Sunriseもトラッドではありません。キーボード/ピアノ奏者であるPaul Machlis作曲の新しい曲です。

Scottishの美しいairです。日本ではShetland Airといった方が通りがいいようなので私も普段そう呼んでいますが、実はDa Slockit Lightというタイトルの方が好きだったりします。

タイトルを直訳すると "シダを刈る" 。なんのことやら分かりませんが、弾いてみるとなんとなく分かります。高音が連続するScotch Snap(タンタ、タタン、タタン、タンタといった感じのScottish特有のリズム)のところが、元気にブンブンと鎌だか鉈だかを振り回しているようなイメージなのかな・・・と思ってたのですがどうも全然違いそうです。

東京は表参道のヤマナシ ヘムスロイドで開かれたスウェーディッシュ/アイリッシュ・フィドルのワークショップに参加してきました。解散後に1人で最寄り駅内のフードコートで遅い夕食を摂っていると、見覚えのある2人組が席を探していました。ワークショップでご一緒したスウェーディッシュ・フィドルのプレイヤーと、ニッケルハルパのプレイヤーです。

よく遊びに行かせてもらっているセッションや練習会で好んで演奏されているreelです。「たいていの楽器で簡単に弾けるが、コンサーティナだと弾きにくいのでコンサーティナ弾きをからかうのによく使われる、だからThe Concertinaというタイトルになった」と聞いたことがあります(真偽のほどは知りません)。

violinではなくfiddleに興味を持つような人はみんな知ってるだろう、と思ってたのですがフィドル仲間も意外に(!)知らなかったのでネタにしてみます。
stroh fiddle、violinphone、phonofiddleなどいろいろな呼び方があるようですが、どれも心当たりがない方はまずはWikipediaにアップロードされている写真をご覧ください。

別名Up Down And Around、Marie's、Marie's Waltzなど。フィドル仲間の間ではMarie'sまたはMarie's Waltzで通っています。

ハーディングフェーレの扱いについて書かれた資料には、必ずと言っていいほど「決してバイオリン弦を張ってはいけない。ハーディングフェーレの専用弦を使うように」と書かれています。バイオリン弦はハーディングフェーレの専用弦よりも張力が強いこと、また一般的にハーディングフェーレはフィドルと比べると華奢にできているため、楽器が耐えられないというのがその理由としてあげられています。

検索エンジン経由でこのサイトにやってくる方が入力した検索ワードの、楽器関連での一番人気は "ハーディングフェーレ" です。この傾向はハーディングフェーレを買ってしまったというネタを披露する前からずっと変わりません。フィドルではないのがちょっと残念です。

"ハーディングフェーレ" で検索するとこんなしょうもないサイトがヒットするということは、ハーディングフェーレに関する日本語の情報がいかに少ないかを端的に表しています。ということで、ささやかながら、あちこちで拾ってきた情報をちょっとずつまとめてみようと思います。もちろん、所詮は落書き帳ですので、それなりに割り引いてお読み下さい。間違いがあればメールなりコメントなりでご指摘いただけると嬉しいです。

まずは調弦の話から。

ハーディングフェーレが届いて1週間経ちました。こちらにコメントを残してくれた人たちに代表されるマニアックなフィドル弾きのみなさんは、そろそろ実物に触れた感想等、詳しい話を読みたいのではないかと思いますが、その前に注文から楽器を手に取るまでのエピソードを、写真を添えてをネタにしたいと思います。

実物を手にも取らず、音も聴かず、メールでのやり取りだけですますという無茶苦茶な買い方をしましたので、参考にはならないと思います。むしろ参考にするとまずいでしょう。その点はご注意ください。

北欧神話に登場するスレイプニル(Sleipnir)は8本の脚を持つ駿馬で、神々の王オーディンの乗馬です。ただでさえ脚が速い動物である馬の脚を倍にすることで俊足を強調し、そのうえ神秘性も加える見事な発想ですね。

Scottishのairで、これまで繰り返しネタにしているアルバムThe Road Northで出会いました(このアルバムではTraditional Gaelic Melodyというタイトルで収録されています)。Gaelic Airという漠然とした名前からして有名曲だと思うのですが、練習会やセッションで会った人でこれを知ってたのは1人だけでした。

シンプルなメロディながら、哀愁の漂う響きがたまらない曲です。 "Skye島への旅" ということで、多分Scottish。しつこくご紹介したThe Road North(Alasdair Fraser & Paul Machlis)と並んで、私にとってのcelt系音楽の原体験となったCeltic Odysseyというコンピレーション・アルバムで出会った曲です。

アイリッシュ・フィドルに挑戦したきっかけは何かとよくきかれるのですが、いつも答えに窮します。何年にもわたっていくつもの小さなきっかけが蓄積した結果なので、なかなかこれがきっかけだと言いにくいんですよね。きかれるたびごとに違う答えを返してるような気がします。Erin Shoreはそれらのきっかけのひとつで、また、初めてそらで弾けるようになったアイリッシュの曲です。

いつもお気に入りの曲をネタにしているtunesカテゴリですが、今回のネタはちょっと面白い "音源つきtunebook" です。

Q:フィドルには弦が何本あるでしょう。
A:4本。

ところが、世の中には低音側に弦を1本追加した5弦フィドルなるものがあります。いかにもキワモノっぽいですが、フィドル(ヴァイオリン)よりも古い中世フィドルは3〜5弦のものが一般的だったそうですので、ある意味で伝統回帰と言えるのかもしれません。

このところ、Scottishにはまっています。Hettie and Farquhar's Waltzは特にお気に入りの1曲で、弾いても聴いても楽しい、いい曲です。難点は誰も知らないので一緒に弾いてくれる人がいないこと。それもそのはず、実はトラッドではありません。

"シアルフィ"は長丁場のセッションや練習会で愛用しているカーボン弓につけた名前です。メーカーはArcus。
ちなみにメインで使っているのは木製の弓ですが、こちらはなんとなくフィドルとセットで1つという気がするため特に名前はつけていません。

ネットで楽譜を見つけて挑戦したreelです。もっとも初めて挑戦したのはフィドルに興味を持ったばかりの時期で、イメージが湧かずあっさり投げてしまいました。ちょっと前にとある練習会で取り上げられたのをきっかけに再挑戦し、なんとかレパートリーに加えることができました。

とことん明るい曲調で、弾いていて非常に楽しいreelです。フィドル奏者 大森ヒデノリさんのワークショップで教わりました。タイトルを直訳すると"流れゆくお椀"・・・一寸法師?

最近ちょっとお気に入りのWalesの歌物の曲です。タイトルの意味は"トネリコの森"。Llwyn on、Sir Watkin William Wynnなどいろいろな別名があるようですが、私は断然The Ash Groveが好きです。

ここ1ヶ月ほどはGoogle検索からこのサイトにたどりついた方がいらっしゃらなかったのですが、今週になって3人(?)漂着されました。

とあるセッションで出会ったreelです。私好みの低音寄りのreelで、とてもかっこよかったので曲名を教えてもらい、帰宅後さっそく楽譜を探しました。どうもTam Linn(Tamlin、Tamblin、Tamlyn・・・)という方が通りがいいようですが、The Glasgowとして出会ったのでそっちのタイトルで。

The Banks of Speyに引き続き、The Road North(Alasdair Fraser & Paul Machlis)に収録されているのを聴いて知ったreelです。以前から好きな曲だったのですが、チャレンジしたきっかけはThe Banks of Speyとセットで発表会の曲として選んだことです。

しつこいようですが、私の愛聴盤The Road North(Alasdair Fraser & Paul Machlis)に収録されているstrathspeyです。

最近ちょっとはまっているreelです。全然違う曲の楽譜を探しているときにたまたま見つけました。残念ながら、タイトルはなんと読んだものか、さっぱり分かりません。

The Laughing Wolfのエントリで触れたThe Road Northというアルバムで知ったjigで、The Laughing Wolfとセットで演奏されています。残念ながら他の音源は知りません。

私にはささやかな野望があります。それはハンチングをかぶること。かぶればいいやん、と軽く言ってはいけません。ハンチングは特別なアイテムなのです。

fiddling, writingはごくわずかなアクセスしかない、インターネットの辺境もいいところのサイトなわけですが、いっちょまえにアクセス解析のCGIを導入しています。

やたら明るい曲調のhornpipeで、タイトルのLaughingの気持ちがなんとなく分かる気がします。

「フィドルのネックじゃなくてフィドラーの?」と困惑されそうですが、皮膚疾患(というか外傷?)の名前です。正式な名称かは知りませんが、医学系の雑誌でも使われる言葉です。とはいえ、一般人にはあまり知られていないと思います。

ハーディングフェーレ(hardingfele)はニッケルハルパ(nyckelharpa、どこまでfiddle? − nyckelharpa参照)よりも断然fiddle度の高い楽器です。ハルダンゲル・フィドル(hardanger fiddle)という呼び名もあるぐらいですから、fiddleと呼ぶのに何ら抵抗はありません。

子供のころに7年、10年ちょっとブランクを経て再開してから3年。通算10年フィドル/ヴァイオリンを弾いていることになりますが、恥ずかしながらいまだに楽器の構え方がよく分かりません。

フィドルというものの存在を知った私が、最初に挑戦した数曲のうちの1曲です。また、間抜けなことにずいぶん後になってから気付いたわけですが、実は初めて聴いたフィドルのアルバムに収録されていた曲でもありました。

タイトルは「井戸へ水を汲みに」といったところでしょうか。どすん、どすん、と重いリズムの労働歌かと思いきや、鼻歌でも唄いながらスキップで井戸へ向かう姿が目に浮かぶ、えらくかわいらしいメロディのslide jigです。

「フィドルって何? バイオリンの親戚?」などときかれると、ついつい喋りすぎてうざがられます。
世の中にはひとことで説明してしまう気の利いた人がいまして、こんな言葉がよく紹介されます。

バイオリンは歌う、フィドルは踊る。
(The violin sings, the fiddle dances.)

大好きな言葉です。

私はいろんなものに名前を付けます。「銀色」は私のノートPCの名前です。Powerbook G4 12インチ。MacはMacであってPCじゃない、という向きもありますが、personal computerをPCと呼んで何が悪い、というのが私のスタンスです。PC/AT互換機ではないということならそのとおりですね、とややマニアックに反論しておきます。

別のエントリでfiddleはviolinの俗称であると紹介しました。が、もっと広い意味で使われることもあり、violinだけでなく似たような楽器であればとりあえずfiddleと呼んでしまうようです。きっと明確な定義はなく、主観的に区別してるんでしょう。

Levan Polkaともいうそうです。どうもLevan Polkaという方がとおりがいいようですが、私はA Finnish Polkaとして出会ったので、タイトルはA Finnish Polkaで。

有名、かつ人気のある曲のようで誰かが弾きだすとすぐ大合奏になります。

世の中には楽器にまつわるジョークがたくさんあります。ジョークの数、知名度には楽器の人気、「おいしさ」がそのまま反映されているように思います。

庶民に愛される楽器、われらがフィドルにも、もちろんいろんなジョークがあります。

とあるライブで出会ったpolkaです。「スペイン女性の美しさをひたすら褒め称える歌」という説明で、かわいらしい女性のフィドラーが歌っていました。

フィドル、あるいはフィドル弾きについてのおもしろい戯れ歌があります。

いかにも、なreelです。多分アイリッシュ・トラッド。
タイトルは「マギーはおねむ」といったところでしょうか。アップテンポのダンスチューンですから、どのへんが眠そうなのかさっぱり分かりませんが、アイリッシュの曲にはよくあることなので気にしない方向で。

1901年、ドイツの生まれです。

ここ数年、日本でもフィドル人気が盛り上がってきており(?)、 "フィドラー" のCDが店頭に並んでいるのもよく目にするようになりました。また、小規模ではありますがフィドルをテーマにしたイベントもぽつぽつと開催されています。
とはいえ、多くの人にとってフィドルというのはまだまだ耳慣れない言葉だと思います。

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