fiddling, writing

へっぽこフィドル弾きceadの落書き帖です。

Since 2008.01.11, Last updated on 2011.06.16

最近はまっているScottisch reelです。ちょっと中毒性のあるメロディで、えんえん繰り返して弾きたくなります。Scottischがメインの人にとっては超定番曲だそうですが、残念ながらIrishのプレイヤーはあまり知らないようです。

タイトルにある "Linton" はスコットランドとイングランドの国境周辺、Lowlandの中央部に位置する小さな街です。その昔、イングランドの家畜市場へと続く交通網の要所でした。High Road to LintonはHighlandからEnglandまで続く街道の名前で、しばしば追いはぎ、山賊が出没したため"The Thieves Road"とも呼ばれたそうです。・・・と、Fiddler's Companionを読んでいると想像の広がる面白いネタがいろいろ出てくるのですが、High Road to Londonが訛ったのではないかという身もふたもない説もあるとのことで、ちょっとがっくりです。

A〜Dの4パートで演奏されることが多いと思いますが(少なくとも私が知っている音源はすべて4パートです)、オリジナルはA、Bパートのみで、C、Dパートはあとから付け足されたものです。The Sessionに掲載されているのもA、Bの2パートのバージョンです。ではなぜ4パートの演奏が多いかというと、とあるスコティッシュ・ダンスバンドがC~Fパートを付け足して6パートで演奏し、そのうちC、Fの2パートがC、Dパートとして "absorbed into tradition" という運びとなったのだそうです。Cパートのシンコペーションは癖になりますので、やはりここは捨てがたいという人が多いのでしょうね。4パート構成のバージョンはThe Sessionのコメント欄で紹介されています。シンコペーション部分が分かりやすいようにちょこっと書き換えてPDF化したものをこちらに用意しました(上段部分です)。Dパートもシンコペーションで処理しやすい音形がありますが、うっとうしくなるので普通に弾いたほうがいい気がします。

最も強力な中毒性を放つCパートがtradではないというのは、残念な気もしますが「 "living traditional" の真骨頂を見た!」と喜ぶところなんでしょうね。

音源 etc.

Spootiskerry, High Road to Linton & Big John McNeil:
Qristina & Quinn Bachandの演奏。この動画でこの曲を知りました。セットの2曲目がHigh Road to Lintonです。The Sessionの楽譜とはアレンジが違います。前出のPDFの下段に「多分こうかな」というバージョンを書いてみました。

The High Road To Linton (Bouzouki):
ブズーキのソロ演奏です。撥弦楽器のメロディ弾きはかっこいいですね。

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