fiddling, writing

へっぽこフィドル弾きceadの落書き帖です。

Since 2008.01.11, Last updated on 2011.06.16

Diggersと呼ばれた、17世紀半ばのイギリスの社会主義的グループをテーマにした歌です。内容からてっきりトラッドだと思っていたのですが、1974年に書かれた新しい曲だと、最近になって知りました。

Diggersはイギリスの清教徒革命期の党派のひとつで、日本語では真性平等派などと訳されます。マイナー党派で、世界史の教科書には出てこなかったような気がしますね。彼らは水平派(Levellers、平等派。こちらは聞き覚えのある人が多いと思います)よりもさらに公平な社会を求め、土地の共同所有、男女の法律・教育上の絶対的平等といった社会主義のさきがけともいえるライフスタイルを提唱しました。水平派とさえも対立したということですので、当時としてはかなり過激な主張だったのでしょう(ただし活動姿勢は穏健で、暴力に訴えることはなかったそうです)。1649年にSurrey州のSt. George Hillsを共有地として開拓しますが、地主と結びついた共和政府の弾圧を受け、1650年5月には彼らのコミュニティは武力をもって一掃されてしまいます。

歌の中ではDiggersの信条、コミュニティの成立から崩壊までが描かれています。

オリジナルはLeon Rosselsonですが、いろいろなミュージシャンにカバーされています。歌うというより語るといった方がしっくりくる曲ですのでいろいろなアレンジがあるようですが、私にとってなじみがあるのはKaran CaseyのアルバムSonglinesに収録されているバージョンです。悲壮感の漂う歌い口と軽快なドラム伴奏のコントラストがいい感じです。えらく中途半端なところでカットされていますが、試聴音源もありますのでよければどうぞ。

楽譜と歌詞はこちらで見つけました。トラッド扱いされていますが、ひょっとするとDiggersの指導者Gerard Winstanleyが作ったLevellers and Diggersと混同されているのかもしれません(歌詞もメロディも完全に別物です)。

音源

The Diggers Song by Dick Gaughan (Handful of Earth)
ギターの弾き語り。音源を探していて気付いたのですが、歌う前にこの歌の背景を熱く語る人が多いみたいです。
参考:Diggers' Song - Chumbawamba at Glastonbury 07
こちらはGerard Winstanley作曲の、いわゆるprotest songとして歌われた方です。

コメントする


プロフィール(任意入力)